2006年02月20日

カラーマネージメント教室 Second Stage 第1回

フロンティアの色空間

カラーマネージメント教室1〜7回ではカラーマネージメントの基本について一通り述べてきました。
このSecond Stageではより具体的なことを解説しようと思います。

フジフィルムのFrontierはsRGBの色空間と言われますが、これはいったいどういった意味でしょうか。フロンティアがsRGB色空間の全てを表現できるわけではありません。次のFrontier色空間を見てください。色空間画像はPULSE ColorEliteに付属のMonaco GamutWorksで表示させたものです。
frotierg.jpg
緑色で示したsRGB色空間に比べてフロンティアの表現できる色は狭いということが判るでしょう。(一部sRGBより広い部分があります)しかしこれはフロンティアの性能が低いということではありません。銀塩方式のプリントではsRGB全ての色を再現できないのです。銀塩方式に限らず、sRGB色空間全てを一般の印刷で表現することは出来ません。※1
ではフロンティアのsRGBとはどういうことなのでしょうか。それは”sRGB色空間の画像をFrontierの色空間に変換しきれいにプリントするモード”ということなのです。これはiccプロファイルを使用したカラーマネージメントに似ていますが、少し違います。iccプロファイルのカラーマネージメントでは、画像の持っている色を出来るだけ忠実に再現します。それに対しフロンティアではsRGB画像をフジフィルム社の考えるきれいな写真になるように変換して出力されます。
よってフロンティアでプリントする際にはsRGBの画像を入稿する必要があります。カラーマネージメント教室 第2回で説明したように、AdobeRGB画像を間違ってsRGB色空間で開くと色が変わってしまいます。
hikaku.jpg
上/sRGB画像をsRGB色空間で正しく開いたもの
下/AdobeRGB画像をsRGB色空間で間違えて開いてしまったもの
(イメージ)

フジフィルム社の考えるきれいな色ではなく、モニタ上の色を再現したいときはどうしたら良いのでしょうか?次回”Frontierのiccプロファイル適用法”で解説する予定です。

※1 筆者の知る限りです。sRGB空間を完全網羅するプリンタがあればお知らせください。
posted by eプリント屋マスター at 11:28| Comment(2) | TrackBack(0) | カラーマネージメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。フロンティアのプロファイルを試してみたくて、探しています。もし可能ならアップロードして頂けないでしょうか?
Posted by issay at 2006年07月26日 17:34
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このブログの管理者です
結論から言ってフロンティアのプロファイルは提供できません。アウトプットプロファイルは作成時と出力時の条件が同じでないと使用できません。
PULSE ColorEliteやMonaco EZ colorを使用してご自分が使用される環境に合わせてプロファイルを作成する必要があります。
Posted by eプリント屋マスター at 2006年07月26日 17:54
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